●楽観的な考えは性格ではなく、脳の機能の一部 (2007年11月05日)
ロサンゼルス・タイムズによると、楽観的な考えというのは、脳の機能の一部であることがわかりました。
by juliaf
人間が楽観主義な考え方をするのは、実は性格が関係しているのではなく、中脳の一部が関係しているということが発見されました。この発見は、ニューヨーク大学とロンドン大学の研究者たちによるもので、世界で有名な科学誌である「NATURE」にも掲載されました。
研究者たちは、脳の血流の変化が測定できる機械 「functional MRI」 を取り付けて、被験者に将来の予測をしてもらう実験をしました。
結果は、被験者15人のうち楽観的な考えをする人ほど、脳の前部帯状回吻側部という部分で血の流れが活発になりました。逆に、うつ病患者の場合は、前部帯状回吻側部という部分で血の流れが悪くなるといわれています。
心理学者たちが謎に思っていた楽観主義の習性も、この研究結果から「その人の脳の一部が楽観的に物事を考えることができるから」と理由づけができるようになりました。
また、ニューヨーク大学の研究者は「悲観的な考え方をしていたら、積極的に前に進むことができない」ので、私たちの脳を楽観主義に配線し直すのは良いことだ、と述べています。
楽観主義の考え方は性格によるものではなく、自分でコントロールできる脳の機能だということがわかりました。
これからは、家庭生活の中で、なるべく明るく物事を考えられるように、毎日こつこつと親子で訓練をしてみてはいかがでしょう?
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投稿者 kksblog : 2007年11月05日 20:16